噺の舞台を歩く

さあ、折り返し地点となった
「鉄道戦国絵巻」の巻。

今日は、JRとの決戦直前に敵前逃亡をした
大井町線の様子を見に行って来ました。

大井町線とは?
*大井町~二子玉川を結ぶ。(2009・7・11、田園都市線溝の口駅まで延伸)
*世田谷線、多摩川線を除く東急主要4線と接続。
*急行も走る。


大井町線のイメージを覆すまさかの新型車両。

この噺を聞いた方の多くが、
逃亡した大井町線への激しい憤りを口にします。
“なぜ仲間を見捨てたのか”
“そんなことをして恥ずかしくないのか”
“作者が大井町線の扱いに困っただけじゃないのか”などなど。

しかし、今回の旅で大井町線の複雑な胸中を窺い知ることができました。

まず起点の大井町駅。
降り立ってみて驚きました。
なんとそこはJR王国だったのです。

東海道線、京浜東北線と新幹線に挟まれ、
眼前にはJR総合車両センターが
大井町線を睨みつけるように鎮座しているのです。
きっと幼い頃を敵方で過ごした徳川家康のような心境に違いありません。


下にほんの少し見えている屋根が大井町線のホーム。

不穏な空気を和らげるため駅前には平和の像が建っています。


アトレ前におかれた”平和の誓い”像


“ハトにエサを与えないでください。”
平和の象徴も増えすぎると迷惑なのでしょうか。

そんな願いもむなしく、となりの下神明駅ではもっと恐ろしいことが起きています。
横須賀線、湘南新宿ラインと新幹線に
上下から圧力をかけられサンドウィッチの具のようになってしまいます。


上・新幹線、中・大井町線、下・横須賀線など。
3本すべて走っている写真をお持ちの方、ご一報ください。

すっかり闘争心を奪われた大井町線ですが、
周りは決着をつけさせようと必死です。


“さあ、白黒つけようじゃないか。”

それにはまず腹ごしらえだと皆も応援します。


スタミナつけて!


腹いっぱい喰え!


バランスも考えて!

大井町線も必死に応えようとしますが、
しだいに嫌気がさし、
戸越公園駅と九品仏駅でドアを開けるのを拒否するという
大胆な行動に出ます。


戸越公園駅では下神明寄り2両、
九品仏駅では尾山台寄り1両の扉が開きません。

そして乾いた心にオアシスを求めるかのように、
緑への思いを強めていきます。


沿線随一の自然を湛える等々力渓谷。


緑を身に纏った大岡山駅上の病院。


おか、やま、みどり、自由!
魂の叫び。

しかし自然によって癒されかけた彼の心は
二子玉川駅に到着すると粉々に砕けてしまいます。

そこでは大規模な開発が行われ、
ドバイ化現象が起こっていたのです。
やっと見つけたオアシスは
砂漠に一瞬見えた蜃気楼だったと気づくのです。


かつてドバイには世界の4分の1のクレーンがあると言われた。

こんなことを言うと7月の溝の口延伸に不安を感じそうになりますが、
大井町線の優しさを忘れず頑張ってほしいものです。

最後に沿線の中心、旗の台駅付近で見つけた看板をご覧ください。


動物病院の看板。
意味は分かりますが、怖い。


カテゴリー: 駒次鉄道 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です