夢の乗り物大集合!

今日の未来の乗り物は、
山万ユーカリが丘線です。

山万ユーカリが丘線といいますと?
山万という不動産屋さんが運営。
京成線のユーカリが丘駅を起点に住宅地をぐるっと1周約15分で結ぶ。
真ん中にあるレールをタイヤで挟んで走る小さな3両編成。


愛称はコアラ号。

ユーカリが丘にちなんで
コアラをメインキャラクターに採用しているからか、
沿線にはどことなくオーストラリア的なおおらかさが漂っていました。

路線図からしておおらかです。


“地区センター””公園””女子大””中学校”。
なんという名前の公園があるのか、どんな中学校があるのか、
誰も追求しません。


上のような図をどこかで見たことがあるなぁ、と思ったら、
原始人の地図でした。

コアラ号はのんびりしているだけではなく、
とても省エネです(車内は冷房ではなく、送風でした)。


750ボルトで走ります。
“君の瞳”よりも低い電圧です。

沿線を眺めていると、
次から次へとオーストラリアならではの光景が目に飛び込んできます。


真夏のクリスマス。
オーストラリアには日本通が大勢いるそうです。


今がシーズンなんですね。


ありがとう、前向きに生きて行けそうです!

しかし、ただ底抜けに明るいというだけではないことを、
ユーカリが丘駅前の像を見て知りました。


生の喜びを体中で表現します。


あたし、生きてて良かった!


ああ、俺もだよ・・・。
寂しそうなのはなぜ?

これを見てからもう一度ひと回りすると、
違った顔が見えてきます。


うつろなコアラ。


不良仲間とたむるするコアラ。


打ち捨てられた中学校駅の看板。


アジサイにしか使ってはいけないじょうろ。
以外に神経質です。

でも大丈夫!
沿線にはそんな気持ちを吹き飛ばす素晴らしい風景があります。


田んぼの中を行くコアラ号。


でっかい夢だってあります!


コアラ1号、2号、3号、そろい踏み!

皆さんも寂しさを感じたらユーカリが丘線に乗ってみてください。
まずユーカリが丘まで行くのに疲れますが、
あの健気な姿にきっと心打たれることでしょう。

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夢の乗り物大集合!

みなさん、お元気ですか?
ひと月もお休みをしてしまいました。
7月は頑張ります!(ほんとかよ。)

新しいコーナーが始まりました。
ぼくらに夢を与えてくれる
未来の乗り物を訪ねて、レッツゴー!

記念すべき第1号は
湘南モノレールです。


グレーに赤のライン。
ウルトラマンの風情。

湘南モノレールデータ
*湘南江ノ島~大船を結ぶ。(この2駅以外無人。)
*懸垂式(ぶら下がり式)モノレール。
*人々や車の行きかう道路の上を60キロ(体感速度もっと)で疾走。

まずは江ノ電で江ノ島駅へ。
入梅間近の貴重な晴天のこの日、
大変な賑わいを見せていました。


風情ある江ノ電江ノ島駅。

江ノ島へ向かう人々の華やいだ雰囲気に逆らって、
反対側へ向かうと起点の湘南江ノ島駅が見えてきます。


江ノ島の爽快感に反旗を翻す武骨な湘南江ノ島駅。


4階にある乗り場へと向かう階段は人の気配がしません。

薄暗い階段を登っているとここは果たして湘南なのか、
という疑問が頭をもたげてきます。
無意識に”裏”湘南という不謹慎な言葉をつぶやいてしまいます。

でも大丈夫。
ホームに辿り着けば
私たちをロマンチックな空中散歩に誘ってくれる
3両編成の車両が待っています。


車体の広告。湘南なのにインドア。
やはり”裏”のにほひが。


閉店という人生の”裏”側も容赦なく見せつけます。

車内には空中散歩への期待を煽るフレーズがあふれています。


そりゃそうです。


これから何万枚の瓦をみることができるのでしょう。
胸が高鳴ります!

さあ、出発!
ところが、ぬけるような青空の下
モノレールはすぐに山の中のトンネルに隠れてしまいます。


結構なスピードです。

トンネルをぬけるとすぐに目白山下駅に到着です。
さわやかな風を感じようとホームに降り立つと、
墓地越しに湘南の海が見えました。


浮かぶ白帆の数を数えてください。

しかし、ここからが絶景でした。
山の木々の切れ間から、
はるか下に広がる湘南の町が見え、
右へ左へと流れて行きます。

かと思うと地面すれすれの駅が出現したりして、
重力からの解放を体験できます。


モノレールのアイデンティティ喪失の危機。
片瀬山駅にて。

そこからは車体をくねらせながら車道の上を疾走します。
下界をあくせく走る車をひとまたぎで追い越す様は、
まさに天上の眺めと言えます。(そのわりに揺れます)


“車道の上”にもほどがあります。西鎌倉駅にて。


言われなくても分かってます。

こんなにも素晴らしい光景を目の当たりにし、
一瞬でも”裏”などと思ってしまった自分を恥じていると、
しだいに沿線の底力が見えるようになってきました。


湘南深沢駅にてコメダコーヒー(愛知、岐阜などに分布。)まさかの発見。
シロノワール、サマージュースとの邂逅。


世界一すべり台とマッチする保線車両発見。

さらに、住民たちのモノレールへの愛情の深さも伺えます。


あいさつは空に向かって。


何があってもついてくぜ。


モノレールの土台でいられることの幸せ。

天空を翔るモノレールのおかげで敬虔な気持ちが芽生え始めると、
もうすぐ大船駅に到着です。


西日に照らされた観音様が優しく迎えてくださいます。


お参りしようとしましたが、信心が足りなかったようです。


でも現代の観音様に会えたので満足です。
ふたりも!

たった14分ほどの短い路線ですが、
見所たくさんの湘南モノレール。
“裏”湘南ではなく、”こちらの”湘南と呼ぼうと思います。

これからは”あちらの”よりも”こちらの”方を応援しようと固く決意し、
お土産に”江ノ電小銭入れ”と”江ノ電サブレ”を買って帰りました。


米久と夢のコラボレーション!


ビルを自分でよけて疾走!

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噺の舞台を歩く

さあ、折り返し地点となった
「鉄道戦国絵巻」の巻。

今日は、JRとの決戦直前に敵前逃亡をした
大井町線の様子を見に行って来ました。

大井町線とは?
*大井町~二子玉川を結ぶ。(2009・7・11、田園都市線溝の口駅まで延伸)
*世田谷線、多摩川線を除く東急主要4線と接続。
*急行も走る。


大井町線のイメージを覆すまさかの新型車両。

この噺を聞いた方の多くが、
逃亡した大井町線への激しい憤りを口にします。
“なぜ仲間を見捨てたのか”
“そんなことをして恥ずかしくないのか”
“作者が大井町線の扱いに困っただけじゃないのか”などなど。

しかし、今回の旅で大井町線の複雑な胸中を窺い知ることができました。

まず起点の大井町駅。
降り立ってみて驚きました。
なんとそこはJR王国だったのです。

東海道線、京浜東北線と新幹線に挟まれ、
眼前にはJR総合車両センターが
大井町線を睨みつけるように鎮座しているのです。
きっと幼い頃を敵方で過ごした徳川家康のような心境に違いありません。


下にほんの少し見えている屋根が大井町線のホーム。

不穏な空気を和らげるため駅前には平和の像が建っています。


アトレ前におかれた”平和の誓い”像


“ハトにエサを与えないでください。”
平和の象徴も増えすぎると迷惑なのでしょうか。

そんな願いもむなしく、となりの下神明駅ではもっと恐ろしいことが起きています。
横須賀線、湘南新宿ラインと新幹線に
上下から圧力をかけられサンドウィッチの具のようになってしまいます。


上・新幹線、中・大井町線、下・横須賀線など。
3本すべて走っている写真をお持ちの方、ご一報ください。

すっかり闘争心を奪われた大井町線ですが、
周りは決着をつけさせようと必死です。


“さあ、白黒つけようじゃないか。”

それにはまず腹ごしらえだと皆も応援します。


スタミナつけて!


腹いっぱい喰え!


バランスも考えて!

大井町線も必死に応えようとしますが、
しだいに嫌気がさし、
戸越公園駅と九品仏駅でドアを開けるのを拒否するという
大胆な行動に出ます。


戸越公園駅では下神明寄り2両、
九品仏駅では尾山台寄り1両の扉が開きません。

そして乾いた心にオアシスを求めるかのように、
緑への思いを強めていきます。


沿線随一の自然を湛える等々力渓谷。


緑を身に纏った大岡山駅上の病院。


おか、やま、みどり、自由!
魂の叫び。

しかし自然によって癒されかけた彼の心は
二子玉川駅に到着すると粉々に砕けてしまいます。

そこでは大規模な開発が行われ、
ドバイ化現象が起こっていたのです。
やっと見つけたオアシスは
砂漠に一瞬見えた蜃気楼だったと気づくのです。


かつてドバイには世界の4分の1のクレーンがあると言われた。

こんなことを言うと7月の溝の口延伸に不安を感じそうになりますが、
大井町線の優しさを忘れず頑張ってほしいものです。

最後に沿線の中心、旗の台駅付近で見つけた看板をご覧ください。


動物病院の看板。
意味は分かりますが、怖い。

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マイ車掌スイッチを作ろう!

効率を求めるあまり我々に必要なゆとりすら奪われている昨今、
日常生活に潤いを与えるマイ車掌スイッチを作ってみるのはいかがでしょうか。


自作の車掌スイッチ。
癒されます。

いわゆる鉄道の車掌さんが扉を開け閉めする機械ですが、
ワンマン化の影響(運転席の手元で操作できるボタン式が増加中。)で、
南の島ツバルの陸地やホッキョクグマと並び
やがて地球上から姿を消すだろうと言われています。

しかしその存在は貴重です。
バーを上げ下げする時の適度な抵抗感と「ストン」という音、
小窓(開いてないものもありますが。)の奥に見える青白い火花。
「車掌室の宝石箱」と称えたのは誰だったか。

どうです。
欲しくなってきたでしょう。
さっそく作ってみましょう!

①デザインを選ぶ。
さまざまな形があるので、お好きな形を選んでください。
今回は一つ窓型にしました。

②材料をそろえる。


紙は厚手のものがいい(厚すぎると作りづらい。)と思います。
ここでは工作用紙(裏にメモリ入り。)を使用します。

③サイズを決め、切る。
折ると長方形の箱(側面はなし。)になるように紙を切る。
各所のサイズは想像で。
窓とバーを通す穴も開けます。


分かりづらいと思いますが頑張ってください。
下とのりしろの間に間違って線を書いてしまいましたが、
無視してください。

④折ってみる。
箱の形にしてみます。

⑤色を塗る。
箱型になることを確かめたら、
いよいよ塗装です。


それっぽくなればいいと思います。
側面が無く中が丸見えなので、
裏面も塗っておきましょう。

⑥のりとテープで貼り付けて箱にする。
のりしろと背面を貼り付けます。
小さな紙に「閉」「開」と書いて貼ると雰囲気が。


いよいよ本体が完成!

⑦バーを作る。
本体よりもちょっと長めの紙を用意します。


長さはイメージで。

それを丸めて、上から下へ穴に貫通させます。
裏面が灰色なので色は塗らず実物のシルバー感を出します。

ポイントは紙を丸めたまま、テープなどで貼らないことです。
広がろうとする力がストッパーの役目をします。

⑧ついに完成!


お付き合いいただきありがとうございました。

遊んでみよう!


開け閉めしたいところに貼ろう。


バーを上げ下げして車掌さん気分を味わおう。

注意:*普通にやると壊れるので、
側面に指を入れて押さえながら慎重に扱いましょう。
*あの独特の抵抗感はないので想像で補いましょう。
*開閉時の音もしないので口で「トキシューッ」と言いましょう。

さあ、色んな場所に貼ってみよう!


玄関にあれば一日の疲れも吹っ飛びます。


これで家事の苦痛も解消です。

もっと良い形がたくさんあると思います。
素敵な車掌スイッチを皆さん、お寄せください!

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噺の舞台を歩く

噺の舞台を探訪するシリーズ、
今年は「鉄道戦国絵巻」の登場人物にスポットを当てています。

いよいよあの電車の登場です。
社長にその存在を忘れられ、
失意のどん底に沈む姿が人々の涙を誘ったこどもの国線です。

こどもの国線ってえと?
*長津田~恩田~こどもの国を結ぶ。(駅3つ。)
*横浜市随一の田園地帯を走る2両編成。
*単線。

田園都市線がその名の通りの景色を車窓に写し始めると、
やがてこどもの国線の起点、長津田駅に到着します。

両路線は仲間でありながら、
乗り換え時に一旦改札を出なくてはなりません。
「一緒にしないでくれ!」という田園都市線の思いが伝わってくるようです。

しかもこどもの国線には改札がありません。
「電車扱いしてほしい・・・。」というつぶやきを耳にした気が。

これから夢の国へ飛び立とうとする子供たちに、
この駅は社会の縮図を見せ付けます。


改札どころか道路との段差もないので、
まるで都電に乗るような気軽さです。

10分ほどで終点のこどもの国駅に着きます。
子供たちは長津田駅での悪夢を振り払うように駆け出して行きますが、
大人たちはここでも不安を煽ります。


正門前で配布されていた”ジュニアエラ”。
特集”20xx年、日本が飢える!!”

暗い未来を提示されたことで享楽的な気分になったのか、
入場した途端、
道いっぱいに落書きしまくる子供たちの姿が目に飛び込んで来ました。


これが”夜露四苦”や”天上天下”に変わって行くのか。


幼児のたむろったあとには大量の吸殻が!
チョークと分かって一安心。

さらに歩を進めると人間も柵の中で放牧されているに過ぎないという
事実を思い知らされます。


牛さんも。


人間も。

次第にここがこどもの国であることを忘れていきます。
そんなものがあったという事実すら消去されてしまいます。


“こどもの国通り”のはずですが。

だんだん目が慣れてくると、
やはり夢の国であることが分かってきます。


10分で周れる動物園。


自分が子供のときに、
こんなに複雑な遊具があったら
遊び方に悩んだことでしょう。

再び元気を取り戻した子供たちは
明日への希望を胸に家路を急ぎます。

しかしそれは恩田駅付近の東急車両工場を見た時に打ち砕かれます。
修理を待つ車両たちのなんと退廃的な姿。
子供たちにはこちらの方が魅力的に見えることでしょう。

そして彼らは不敵な笑みを浮かべて、長津田をあとにするのです。


幌が魔女の鼻のようです。

たった3駅の小さな路線ですが、離れがたい魔力を持っていました。
こんな電車が存在していることに心から感謝します。

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